和歌劇作品紹介

「風月同天~遣唐使の物語~
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美

- あらすじ -

奈良の京が出来た頃、その中心地に長屋王の邸宅があり、そこには海外からも客が集まる国際サロンの様な場所でした。長屋王は、仏教を通して広く世界と交流しようとしましたが、政治的な陰謀に巻き込まれ、その夢は実現しませんでした。しかし数十年後、遣唐使の大伴古麻呂は、唐の都で玄宗皇帝と謁見し、長屋王が詠んだ歌を紹介して、鑑真の来日を実現させます。こうして来日した鑑真と その仲間は、仏教以外にも様々な文化や技術を日本にもたらしました。
この和歌劇は、長屋王のサロンに集まった客の一人・山上憶良の和歌や、長屋王が唐の僧侶に送った三千着の袈裟に刺繍した歌(風月同天)を紹介し、また、遣唐使の航海が、危険を伴う任務だったことを、彼らが万葉集に残した歌により表現します。最後は、遣唐使と共にやってきた新しい文化・踏歌を、催歌楽の歌で再現して終わります。

- 公演実績 -
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