古事記うたものがたり

古事記うたものがたりとは

古事記うたものがたり - 縄文の手風(てぶり)
一万数千年前から日本に息づいている伝統-手風を古代から伝わる歌によって現代に生かす舞台公演です。
一見、難しそうに見える古事記の歌も新しい音楽と共に聞けば自然に心の中に響いていきます

 

作品紹介

ー神々の国造りの物語 ー

「天地創生」

世界の始め、天の生み出す風雨と大地の母神のめぐり逢いが地上の繁栄を産み出しました。

 
主な要素
・イザナギとイザナミの国産み
・アマテラスとスサノヲの対決
・大地から蘇るオオクニヌシ

「珠のミスマル」

天空に輝く星は人々に方角を教え、また 農事の時期を知らせてくれるだけでなく、地上の魂が次の世界に向かって漕ぎ出す場所でした。

 
主な要素
・オオクニヌシの活躍と国譲り
・アジスキタカヒコネ
・天若彦

「天孫降臨」

天から降りてきた神と大地の女神は、西の国で再び巡り合います。天の神は日の神となって東の方から廻って来るのを、大地の女神は西で待ち受けるのです。

 
主な要素
・ニニギ命とコノハナサクヤヒメ
・山幸彦と海幸彦

「サルタヒコ」

天の神が降りてくる時、途中で奇怪な相貌の神・サルタヒコと出会います。地上への先導役を果たしたサルタヒコは 最後は伊勢の国におさまりました。

 
主な要素
・サルタヒコ
・アメノウズメ
・ニニギ

ー人の世の物語 ー

「イワレビコ」「オオモノヌシ」

九州の日向の国からヤマトの国にやってきたイワレヒコは、三輪山の神・オオモノヌシの娘であるイスケヨリヒメを后にします。イワレヒコ亡き後、后の子と先妻の子の間で争いが起こると、イスケヨリヒメは、事態の急を告げる歌を風に乗せて子供たちに届けます。


 
主な登場人物
・神武天皇
・后のイスケヨリヒメと御子ヌナカワミミ
・先妻の子、タギシミミ

「ワニの伝説」「采女」

ヤマトの春日山に居た竜神はワニの一族の守護神でしたが、彼らの勢力が衰えると共に去って行きました。その竜神の化身であった采女の物語が猿沢池に残っています。



 
主な登場人物
・崇神天皇
・彦国葺
・采女
・奈良の帝

「ヤマトタケル~天翔る英雄の物語~」

父の命令により東の国を平定したヤマトタケルは伊吹山の神との戦いに敗れてこの世を去りますが、その魂は鳥となって天に向かって飛び去りました。

 
主な登場人物
・ヤマトタケル、その后
・ミヤズヒメ
・弟橘姫

「石之媛」

仁徳天皇の后である石之媛は嫉妬深く、夫が計略を使って他の女性を宮中に入れると激しく怒り、家出してしまいます。

 
主な登場人物
・仁徳天皇、石之媛、八田姫

「ワクムスビ」

新たな生命は地下の冥界から生じる、という西アジアの神話が古代の日本に伝わっています。亡き大王を追って、その后は冥界に下り、地上の命と引き換えに新たな御子を連れて戻ります。それはこの世の豊饒の源なのです。

 
主な登場人物
・仲哀天皇の后・息長足帯姫
・御子・ホムタワケ
・先妻の子・オシクマ王

「メドリとハヤブサワケ」

仁徳天皇との勢力争いに敗れたハヤブサワケは、愛するメドリ女王と共に、天に昇ろうとします。

 
主な登場人物
・仁徳天皇
・ハヤブサワケ
・メドリ女王

「カラノの舟」

カラノという名の船足の速い舟と その舟の木の魂の物語。

 
主な登場人物
・仁徳天皇

「衣通郎姫(そとおしのいらつめ)」

着ているものを通して、その美しさが光輝くという美女・衣通郎女とは、実は男性を海の中に誘い出す妖精でした。

 
主な登場人物
・允恭天皇
・衣通郎女
・忍坂大中姫

「初瀬の若武~雄略天皇~」

雄略天皇はとても威勢の良い人物でしたが悪戯が過ぎたため、葛城の一言主の神から怒られてしまいました。

 
主な登場人物
・雄略天皇

「大宮の歌垣」

雄略天皇に父を殺されたオケとヲケの兄弟は、放浪生活を送った後、播磨の国で叔母である飯豊天皇に見いだされ、都に戻ることができた。

 
主な登場人物
・仁賢天皇
・顕宗天皇
・飯豊天皇
・山部大楯

「知恵の女神・置目」

父の遺骸を求めるオケとヲケの処に、置目という知恵を持つ老女が現れました。それは古事記の最後の歌にまつわる物語です。

 
主な登場人物
・置目
・仁賢天皇
・顕宗天皇