和歌劇作品紹介

「軽皇子 かるのみこ) と軽大郎姫 (かるのいらつめ)
脚本:菅沼 登
音楽:歌枕 直美・綱澤 僚

- あらすじ -

昔々、軽皇子と軽大郎姫という顔も姿も麗しい兄妹がいた。その二人は密かに愛し合っていたが、大王の跡継ぎを巡って軽皇子と争っていた穴穂部皇子は、自らの立場を有利にするため、その二人の秘密を暴露した。その不倫の罪によって、伊予の国に流されることになった軽皇子は、それでも尚、軽大郎姫を思って歌を詠んだ。そして軽大郎姫は、一時も側を離れることはできないと、軽皇子を追い、自らも伊予の国に向かった。 
 

- 見どころ・聴きどころ -

兄と妹が愛し合い、兄は大王の座を捨ててまでも二人の愛を貫いた純愛物語。妹を愛した罪によって伊予の国に流されることになった軽皇太子は、妹 軽大郎姫を想って歌い、そして軽大郎姫は、「一時も側を離れることはできない追って行きます。」と歌い、自らも伊予の国に向うのですが、悲しい結末をたどります。


 
- 感 想 -

☆1300年前の古事記にこのような内容の歌が残されている事が驚きです。
★兄妹でというのは、自分に置き換えると想像がつかないですが、2人の純粋な想いが切ないです。
☆物語の一番最後に、その当時の人々が2人を偲び詠った歌で締めくくられていているのが印象的で、心にゆったりとしみいる演奏でした。

- 公演実績 -
2012年2月4日 うたまくら茶論
2007年4月14日 うたまくら茶論
登録商標について:「和歌劇」は株式会社うたまくらの登録商標です。