和歌劇作品紹介

「タケ ハニヤス」
脚本:菅沼 登
音楽:綱澤 僚・歌枕 直美・福原 真衣子

- あらすじ -

昔々 日本人が鉄の道具を使って米を作り始めた頃、木津川のほとりにタケハニヤスの治めるクスバの国があり、人々はトンボなど様々な生き物と共に暮らしていた。ところが、丹波の国を治めるヒコクニフクは、その稔り豊かなクスバの国を手に入れようと、多数の鉄の武器を持って攻めてきた。タケハニヤスは、弓矢で戦いを挑んだ末に敗れ、クスバの国は焼き払われた。
一方、丹波の国では、鉄の武器を作るため多数の木を消費した結果、山は荒れ洪水が頻発し田畑の稔りも減ってしまった。そこで丹波の国人は、生き残ったクスバの人から、荒れた山を再生させるには松を植えると良いことを教えてもらうと、それを実行した。
やがて年が過ぎ、盛りを過ぎた松が他の木に置き換わると共に、山には種々多様な生き物が棲みつき、丹波の山は再生した。そして田畑の稔りも豊かになり、人々は穫れた米と澄んだ水を使って酒を造り、自然の恵みに感謝した。
 

- 公演実績 -
2012年1月14日 うたまくら茶論
2006年4月1日 うたまくら茶論
2006年3月18日 四季彩館
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