教室の風景

毎週金曜日に更新している「歌枕直美音楽教室ブログ」よりレッスン風景を抜粋し、ご紹介します。
 

ピアノ工房・茶論発表会

 
━━━「春、夏の発表会について」

  • うたまくらの発表会は年3回あります。初めて聞いた方は「年3回?多すぎませんか」と驚かれます。春、夏はうたまくらピアノ工房、茶論で、1月はコンサートホールで行います。
  • 回数が多いと曲が仕上がらないのでは?と聞かれますが、大丈夫です。

 

  • 年3回の発表会を基準にレッスンをするとリズムができ、レッスンも活気が出ます。同じ曲を何ヶ月も期限なく練習していても上達はしません。目標を持ち、人前で演奏することで、練習の成果も上がります。春のみ、夏のみ、1月のみの年1回出演の方も目標に向かって練習されています。

 

  • 発表会に出演されている生徒さんは「発表会があるから頑張れる。達成感もある。だからレッスンもずっと続けてこられた」と言われています。そして、毎回、他の生徒さんの演奏を聴き、刺激を受け、次の目標ができるようです。「発表会は緊張もするけれど、とても楽しく生活に潤いを与えてくれる」と言ってくださる生徒さんもいらっしゃいます。発表会はレッスンを活性化させてくれます。

 
━━━「発表会の個性ある楽器」

  • 発表会が行われるピアノ工房は、歌枕主宰が選ばれた名器がいっぱい並んでいます。
  • ベヒシュタイン、スタインウェイの他、ドイツ、チェコ、アメリカなど一般には知られていないピアノです。珍しいというだけではなく、調整ができていて、1台ずつ個性がありそれぞれに良さが違います。この環境を維持できるのは、荒木という技術者が常に管理をしているからです。荒木は、ピアノの個性を引き出すことのできる技術を持っています。そのお陰で私たちは良い状態のピアノを弾くことができます。

 

  • 今回、発表会に使用する楽器は1926年製のベヒシュタインのグランドピアノです。木のぬくもりのある響きで、このようなピアノに巡り逢えるだけでも幸せです。生徒さんからも「いつも素晴らしいピアノで演奏させていただけるので、それも発表会の楽しみの一つです」と言っていただいています。その時にピアノに工房にある個性あふれるピアノで弾けるという、とても贅沢な環境での発表会です。

 
━━━「ピアノ工房・茶論での発表会の特徴」

  • 発表会では、ピアノ工房での演奏の後、茶論に移動し、ティータイムがあります。茶論は蝋燭の灯りと歴史的鍵盤楽器、装飾品から食器まで歌枕主宰のこだわりのおもてなしスペースです。茶論では初めての方でも、昔からの友達のように打ち解け、会話が弾みます。吹田教室の生徒さんと高槻宮野教室の生徒さんは、発表会で知り合われ、発表会は同じ日に出演し、茶論でお話できることを楽しみにされています。

 

  • また、茶論でいただく歌枕主宰お手製の料理も楽しみの一つです。平日はランチ、日曜日はディナーがあります。素材を生かしたオリジナル料理で、味も見た目も心を満たしてくれます。演奏だけではなく、食事と会話、そこから心のつながりができ、至福の一時を過ごすことができます。「演奏の後は、みんなで歌枕先生のご飯をたべましょうね」と毎回楽しみにされている生徒さんもいらっしゃいます。

 
━━━「発表会・やまとうたコーナー」

  • うたまくらの発表会ならではのコーナーがあります。それは、「やまとうたコーナー」です。茶論で歌枕主宰の伴奏とバックにはパーカッション、照明も周囲は落とし、スポットライトという特別な環境で演奏します。

 

  • 今回は、15歳から81歳の生徒さんが演奏されます。演奏の前にお一人ずつが自分の言葉でメッセージを述べます。曲の歴史的背景や曲への思いなどをお話します。曲の背景は皆さんよく調べられ、それぞれの表現で個性が出ています。メッセージを述べることにより、曲に対する感情移入ができ表現力が増します。また、やまとうたセミナーも受講され、発表会前には、本番と同じ設定で練習も行います。このように、しっかり準備し、本番に向けて取り組むことで内容も充実し、感動があります。今回の発表会では、4回のやまとうたコーナーがあります。皆さんの熱演が楽しみです。

 
━━━「発表会の準備」

  • 発表会前日の準備は、社員が協力して行います。ピアノ工房のピアノを移動させ、椅子を並べ会場の設営をします。当日のお茶出し、靴の出し入れなど細々としたことの約割分担を決めます。歌枕主宰は、全体を見て指示を出してくださいますが、その傍ら当日のお料理の準備もされます。メニューを考え、お買い物まで行かれます。
  • 当日は1926年製のベヒシュタインのグランドピアノを使用します。ピアノも技術者の荒木が調律し、良い状態で演奏できるようにします。また、会場にはお花を生けます。日頃お花のおけいこの成果がこのような時に活かせます。

 

  • うたまくらの発表会は演奏することだけではありません。見えないところでの準備、気配りがご出演くださる生徒さんに心地よく演奏していただけると信じています。このように歌枕主宰の総合的なプロデュースが、見えないところに散りばめられています。発表会といっても手を抜かない、だから立派なコンサートとなるのです。
  • 発表会を成功させるために心を込めて準備を進めたいと思います。

 
━━━「夏の発表会vol.1」

  • いよいよ今日から発表会が始まります。13:30~と16:00~の部の2回公演です。
  • 日曜日ということもあり、子供さんが出演されます。子供さんは夏休み最後の行事ということで気合が入っています。気合が入っているのは本人だけではなく、親御さんの方かもしれません。家族で応援に来てくださいます。初めて出演の子供さんは、発表会がどんなものかもわからず、きっと緊張していると思います。

 

  • 13:00~の部では個人の演奏が終わってから、茶論に移動し、お茶を召し上がっていただき一息ついた後、和歌劇「遣唐使の物語第一話」を生徒さん主演で上演します。映像が写し出され、ピアノとパーカッションで始まります。その時代の衣装を着た主演の生徒さんが登場。これから先の様子は公演後、ご報告します。
  • 16:00~の部の後半は、やまとうたコーナーです。パーカッションとスポットライトで特別な空間が創り出されます。
  • 発表会が終わった時に「良かったね」と言えるよう最善を尽くしたいと思います。

 
━━━「夏の発表会vol.2」

  • 昨日から発表会がはじまりました。日曜日ということもあり、子供と大人混合の出演で8歳から76歳まで幅広い年齢層の公演となりました。
  • 椅子に座ったものの最初の一音をなかなか弾けず、ため息ばかりつく子供さん。緊張がピークに達していたのでしょうか。そこで妹尾先生の登場。華やかな演奏で会場の緊張した空気を変えてくださいました。そこからは子供たちも伸びやかに演奏ができました。

 

  • 1926年製のベヒシュタインの響きは聴く位置でいろいろな響きが聞こえてきます。子供は「前と違うピアノや」と言っていましたが、いろいろなピアノで弾けるという環境もうたまくらピアノ工房だからこそのことです。初めの頃は、音を響かすのが難しかった子供もしっかり音が響くようになっていました。浴衣で髪飾りをつけ、やまとうたを歌う子供さん。演奏効果をあげるための演出、曲に向かう姿勢、準備が凄いと思いました。

 

  • 後半の茶論での和歌劇「遣唐使の物語第一話」も1300年前にタイムスリップしたような一時でした。主演は生徒さんですが、ピアノ、パーカッション、ナレーションは講師です。講師も普段はやらないことをやります。発表会という機会を使い、常に向上していくよう頑張っています。初回の演奏は無事終えることができました。

 
━━━「夏の発表会vol.3」

  • 毎回、発表会に出演されているKさん。今回ピアノは、「ポル・ウナ・カベーサ」歌は「サンタ・ルチア」を演奏されました。Sさんは、「モーツァルトのピアノ協奏曲21番よりアンダンテ」を演奏されました。この二人の生徒さんは、共に数字奏法でレッスンを始められました。「ド」の位置もわからず1本指でのレッスンでした。レッスンを始めてから10数年で楽譜を読み、ここまで弾けるようになられました。KさんもSさんも「こんなに弾けるようになるとは思わなかった」と言われています。そして、毎回発表会に出演されていますが、発表会の直前になると「何で出るって言ったのか・・」と後悔されるそうです。でも、終わると「やっぱり出て良かった」と思われるそうです。

 

  • 初めて発表会の見学に来られたNさん「私は絶対にピアノは弾けないものと思っています。子供が使っていたピアノも処分しました」と言われていましたが、お二人の話を聞き「数字奏法譜なら弾けるようになるのかな」と半信半疑ですが、少し興味をもたれたようです。音符が読めなかった方がここまで弾けるようになるなんて・・私も振り返ってみて感慨深いものがありました。日々練習することは勿論ですが、発表会に出演することで、更に上達も早く、磨かれているのだと思います。

 
━━━「夏の発表会vol.4

  • 平日の午前の部は大人の方ばかりの出演です。何度も出演されている方も初めは皆さん固まり緊張されています。演奏が始まり、しばらくすると緊張が解けしっとりとした大人の雰囲気になります。
  • 今回、初めてご出演のOさんは、とても明るい性格の方です。1926年製のベヒシュタインで演奏した後「家のピアノと違うから弾きにくい。自分のピアノで弾いたら上手に弾けるのに・・」と言われ、歌枕主宰からは「次回はピアノご持参でどうぞ」と言われ、会場は笑いで包まれていました。

 

  • そしてもう一つの名言が「お金を払って弾いているのだから間違えても大丈夫。お金をいただいて演奏するのではないから」と、緊張するあまり考えられたのでしょうか。大阪ならではの発言です。皆さんが会話も楽しまれています。

 

  • 演奏が終わる度に、会場は大拍手。聴く方も演奏者の気持ちになり、心から応援してくださいます。間違えると息を飲み、「あーっ」とため息をつき、演奏が終わると「ブラボー!」の声までかかります。みんなの気持ち、呼吸までが同じになります。これがピアノ工房での発表会の良さです。見学だけでの参加の方も「楽しかった。今日は来て良かったです。」とお声がけくださいました。演奏の後のお食事タイムも更に気持ちが盛り上がり、会話が弾みます。演奏した曲についてや、どのように練習をしているか、など話はどんどん膨らみます。初めてご参加の方も、昔からの知り合いかのように打ち解け、とても和やかな至福の一時となりました。

 
━━━「発表会・うたまくら教材」

  • 発表会では、歌枕主宰がアレンジされた楽譜で演奏されています。クラシックだけではなくラテン、タンゴ、ジャズなど様々のジャンルの曲があります。
  • いつも、市販楽譜で練習されていた方が、今回、初めてうたまくら楽譜で演奏されました。
  • 「音の数は少ないけれど、弾いていないいろんな響きが聞こえてきて、音楽が膨らんでいくのを感じました」という感想をいただきました。うたまくらの楽譜は、単に音が少ない、ということではなく、音楽としての響きの充実感があります。ピアノ曲だけではなく、オーケストラの曲をピアノ用にアレンジされている曲もあります。ピアノ1台でオーケストラの響きを感じられるアレンジになっています。

 

  • 今回、演奏された「威風堂々」「リベルタンゴ」は壮大な音楽になっているので、演奏が終わった瞬間、会場からは「オーっ」という感嘆の声が聞こえました。また、「チョップスティックス」は2本指で弾けます。春の発表会で笹木先生が演奏されそれを聴いた小学4年生のYちゃん「かっこいいからこの曲を弾く」と言い、見事に弾くことができました。

 

  • 「チャルダッシュ」も弾きたいという方がいました。「私にひけるかなぁ・・」と言われていましたが、少し弾ける方なので間違いなく弾けると思います。演奏を聴いてから楽譜を見ると「この楽譜であんな壮大な音楽になるのですか?」と言われるくらいシンプルな楽譜なのに音楽は倍音も鳴り素晴らしい響きになります。ベヒシュタインとうたまくらの楽譜を使用することで、創り出される音楽は、より効果を発揮し特別なものになります。
  • また、同じ楽譜で弾いても弾く生徒さんによって表情が違います。それぞれの思いで表現できるのが「うたまくら」の良いところです。

 
━━━「夏の発表会・やまとうたコーナー」

  • 発表会では毎日「やまとうたコーナー」があります。やまとうたセミナーを受講されている方は皆さん出演されます。うたまくらの教室では、約50名の方がレッスンで「やまとうた」を歌われています。「やまとうた」を歌われる方が増えたので、発表会でも4日間、毎日やまとうたコーナーがあります。茶論では、蝋燭の灯りとスポットライト、ベヒシュタインの燭台の蝋燭の灯りとスポットライト、バックにはパーカッション、そして伴奏は歌枕主宰という特別な空間での演奏です。

 

  • 演奏する曲目の説明や思いをメッセージとして述べてから歌います。
  • 教室女性最高年齢のSさん、禁断の恋の歌を歌われました。ご本人は、こんな熱烈な恋はしたことはないけれど、生まれ変わったら熱烈な恋をしてみたい、と述べられました。その歌声は艶やかで潤いがあり、乙女のようでした。曲のイメージにぴったりで見事な演奏でした。

 

  • Hさんの説明は、何で調べられたのかと思うほど詳しく、しかもご自分の言葉でユーモアいっぱいに笑いを誘いながらも深い内容です。いつも歌枕主宰が「私の真似をしなくていいです」と言われていますが、皆さんご自分の歌にされ、個性溢れる演奏でした。やまとうたコーナーは、発表会の締めくくりとして最終の部に行われます。

 
━━━「勇気をもって発表会出演!」

  • 今回、初めて発表会に出演されたSさんは、昨年甲状腺ガンの手術をされ、その時に声帯を痛められトレーニングをしないと声が出なくなるかもしれないと医師から言われたそうです。それで昨年よりヴォイストレーニングのレッスンを始められました。大きな声は出ないのですが、レ・ミゼラブルより「かなわぬ夢」を歌われました。堂々とした演奏でした。発表会に出演するということは大きなハードルだったと思います。声が出なかったらどうしよう、という不安の中、勇気をもって出演してくださったことは大きな自信となったと思います。そして、前向きに取り組まれている姿は美しく、勇気と感動を与えていただきました。

 

  • また、昨年に大きな手術をされたIさんはピアノソロと歌をご披露くださいました。エネルギッシュで勢いのある素晴らしい演奏でした。この演奏を聴き、体も心もお元気になられた様子が伺えました。本当に嬉しいことです。
  • また、耳が聞こえにくくなられたIさん。伴奏の音が聞こえにくいので音程がわからなくなるかもしれない、と言われていますが、持ち前の明るさと、可愛らしさで独自の世界観を表現されていました。
  • 皆さんの演奏を聴いてくださるお客様もその姿を肯定的に捉えてくださり、大きな愛を持って見守ってくださっていました。演奏する方も、聴く方もお互いに認め合い、双方ともに勇気づけられる公演となりました。

 
━━━「夏の発表会・和歌劇」

  • 本日の10:00~の部では、和歌劇「遣唐使の物語第二話(唐に渡った匠の話)」を生徒さん主演で演奏します。講師がピアノ、パーカッション、ナレーションを受け持ちます。曽和先生はパーカッション担当ですが、途中、ソロで歌われ、主演の生徒さんが歌の内容に合わせた振り付けをされます。ナレーションも山部赤人になり語ります。また、その時代に合わせた衣装が男性用、女性用とあります。衣装を着ると一層その世界に入り込めます。そして、バックには映像が写し出されます。

 

  • 和歌劇「遣唐使の物語」は、歌枕主宰の公演で観客として聴いていました。その作品を発表会用に編集し、生徒さんと講師が演じます。公演を聴かせていただいた時は、まさか自分たちが演奏するとは思っていませんでした。歌枕主宰の和歌劇の公演と同じように演奏できる環境があります。歌枕主宰の万葉の公演と発表会がこんな形でつながっていくなんて想像していませんでした。最近では春、夏の発表会で3作品を演奏します。当たり前になってきましたが、考えてみれば凄いことです。

 

  • 13:30~の部では「遣唐使の物語第四話(弁正の話)」を演奏します。そして、発表会の締めくくりはやまとうたコーナーです。きっと熱い一日になると思います。この様子は明日、報告させていただきます。
  • 夏の発表会も4日間7公演を無事終えることができました。
  • 30日10:00~の部では、プログラムの曲目のところに「萌え出づる春」と載っているのを見て「歌うって言ってないのに・・」と言いながら歌枕主宰を呼びに行ったS君。歌枕主宰も快く受け入れ一緒に歌ってくださるという特別な出演となりました。

 

  • また、子供の演奏で、同じ曲が重なってしまい心配しましたが、それぞれの表現で演奏され、聴いている方も同じ曲を弾いているという比較にならず、楽しく聴くことができました。これが「うたまくら」だと思いました。
  • 歌枕主宰の「月の舟」から金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」を歌われた生徒さんの歌が心に響きました。その詩のように「みんな違ってみんないい」。今回の発表会の皆さんの演奏は個性があり、お一人ずつが輝いていました。演奏者とお客様が一体となり、心の通いあった発表会は、私たち講師に心の潤いを与え次ぎへの活力となりました。